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豆知識

Vol.11 音孔ずらしについて

尺八長管の音孔ずらしについて

音孔ずらし長尺管(2.0尺〜2.3尺等)をご使用される際、指が届かない
と言われる方が多くあります。第一孔と第三孔の音孔ずらしをお勧めします。

下管の音孔を半分ずらして開ける事により、指が届きやすく
なります。(第二孔と第四孔を一直線上にします。)
加工料金ですが、音孔を埋めたり、開けたりと非常に手間が掛かる為、ご注文時に加工を承った場合は\6,600(税込)、一度納品後に承った場合は\11,000(税込)をお願い致します。
ご理解の程、よろしくお願い致します。

音孔ずらしなお、音孔ずらしをする際に元の音孔を埋めますが、状態は右写真を参考にして下さい。ご要望の際は、順手(右手下)・逆手(左手下)をご明示下さい。

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Vol.12 音孔開けについて

音孔開けについて

音孔開け五孔尺八の場合、ツの半音・ハの半音が出にくいことがあります。音孔開けをすることによりでにくい音を簡単に出すことが出来ます。主に民謡笛の方がよくご希望されます。

音孔の位置を決められる際は、お送り致しました尺八に各自自分の指に合わせてマジックペンにて印をつけて下さい。
尺八を吹いている姿勢で誰か他の人に付けてもらって下さい。自分で付けようとしますと体が動いて正確な位 置がずれる事がありますので注意して下さい。送料は掛かりますが後々の為に良いかと思います。(送料はご負担下さい)
又、お任せ戴ければ私の手に合わせて音孔を開けさせて戴きます。(参考ですが私の身長は1,64メーターです)よろしくご理解戴ければ幸いです。

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Vol.13 しの笛に関する理論 高級しの笛(一文字)

日本の楽器「横笛」

 古来より慣れ親しんだ来たこの「笛」は歴史も古く、あらゆる種類の笛があります。日本には天然に自生する「竹」があり、これに唄口音孔を開ければ笛になります。最も原始的ではありますが、簡単に笛を作る事が出来ます。
しかしこれは単に音が出ると言う物で、楽器と言うには相応(ふさは)しいものではありません。古くは雅楽に使われている「龍笛」、謡曲等に使われる「能管」、長唄等に使われる「しの笛」各地の祭り囃子等に使われる「神楽笛」、「獅子舞」等あげれば限りがありません。

 これらの笛自体はそれなりに、美しい音で楽しむ事が出来、太鼓に合わせたり、自由に調弦できる三味線等弦楽器に音合わせをして頂いて演奏する、又は独奏で一人で笛を楽しむことは出来ますが、複数の笛との合奏はかなり難しいものになります。

 二本と同じ音律の笛はありません。一本一本が違うのです。昔から言われるように「笛は耳で吹け」相手の音を耳で聞いてそれに合わせる。メリ吹きカリ吹きの技術を必要とします。いわゆる「作音楽器」と云われる由縁です。
しかしテンポの早い曲にはとても対応することは難しいでしょう。
天然自然に生えた一本一本内径、外形の異なる「竹」の宿命的なもので、完全な音律を求める事態無理なのだと思います。
このように「音律よりも鳴り具合」のみを重視して作られた笛を「草笛」と言います。音律のハッキリした笛のみを「しの笛」と言います。このような笛はまことに雑草が生えるが如く各地、流派によって種々の笛を生み出して来ました。

 これが日本古来の「横笛」なのです。現代の音楽はハッキリした音律の基に作られ、どのような楽器とも合奏することが可能でありピアノを中心にした音律それが西洋楽器なのです。一音一音ハッキリして曖昧な音は許されません。
西洋には楽器になるような「竹」は生息せず竹の楽器はありません
全て管楽器は「木」から始まっておりフルートもクラリネット等も木管楽器と言います。

 私たちは小さい頃からピアノを聞いて育って来たと言っても過言ではありません。高級しの笛「一文字」はこれらを知り、改良を重ねて音律を重視して作られた「笛」なのです。音律を重視して作られた笛のみを「しの笛」といいます。
設計された寸法で図面に基づいて制作され内径、外形とも一定に制作されております。材質は「木」であり、本竹を割って張り合わせた「合竹(ごうちく)」材ですから音律は一定するのです。

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