一文字について
従来のしの笛
裏山から竹を切ってきて音孔を明ければ簡単に笛になる。
日本には昔から西洋に無い天然竹を使った笛があり、色々の種類の物が用途に応じて沢山あります。笛は「耳で吹く」と言われるように相手の音を聞いてメリカリによって巧く調子を合わせる必要があります。
これも作音楽器の技術の面白さと醍醐味であると思いますが、テンポの早い曲にはとてもついて行けません。
正確な音律の笛は全く無いと云っても過言ではないように思います。
しかし「祭囃子は笛太鼓」と言われるように太鼓と合わせたり、三味線のように笛から音をとってもらったり、一人で笛を楽しむには問題有りませんがことピアノや他の管楽器等と合奏しようとすると音合わせがほとんどできません。
調子の表示はしてありますが一本一本がバラバラです。近年色んなチューナーが市販されており此の事は明白です。
もっとも天然自然の竹材をそのまま使うのですから外形内径は一本一本違い律が異なるのは当然なのかもしれません。
東洋独特の竹の文化が生み出した正しい音律を考えない民族楽器であり、楽しみの道具として発展してきたのだと思います。
合理的な考え方を元にした西洋の感覚からすれば、とても楽器とは言い難いものではないかと思います。
特に甲音乙音(倍音)のバランスが悪く甲音が低く当たり頑張って吹いても音が低くなります。そこでこれを使用するには甲音にて音あわせをして、乙音のときはメリ吹きする事により何とかしのいでいるのが現状です。
又、竹は自然に容易に割れやすいので注意が必要です。
天然の竹を使わない合竹、木の笛
このしの笛(一文字)は20℃の室温で5〜10分間以上吹き込んで製管しており、場所によっては音律が低く当たることもありますが、しばらく吹いていると体温に合った音律に安定いたします。
※一般に管楽器はピアノや弦楽器と異なり、寒暖により音律が左右され易く、寒いときは音律が下がり
暖かいときは音律が上がります。
金筋について 442ヘルツの標準(正律管)・・・暖まって丁度になる。 | |
※しの笛は吹き手によってそれぞれ吹き込み方や癖があります。 音や乙音ぶ強い人弱い人、また吹きはじめは場所の寒暖によっても音律が 異なります。できるだけ標準音に合うよう1〜2分間程度の吹込みが必要です。 ※どうしても合わない場合は特注に応じます。 |
永年の経験と実績があります。皆様方のご信頼をいただいております。
0241蝴蝶宝しの笛 一文字(楓) |
0243蝴蝶宝しの笛 一文字(合竹) |
1241みさと笛 一文字(楓) |
1243みさと笛 一文字(合竹) |