豆知識
Vol.1 尺八は誰でも吹ける楽しい楽器です!
首振り三年とか、鳴らないとか、特別難しい楽器のように言われ、現代に合わない古来の楽器だと思っておられる方は案外多く、その音色に大変魅力を感じながら敬遠されるようです。
しかし、尺八は他の吹奏楽器に比べても、特別難しい楽器ではありません。また、首を振る必要もないのです。西洋楽器の合理化されたフルートやトランペット、クラリネットやサックホーン等、これらも簡単には音の出ないものばかりです。むしろ尺八よりも音は出にくいと考えられます。
尺八は素朴なだけに、その音色や響きは他の洋楽器には見られない、すばらしい奥行きの深い楽器です。
独奏に合奏にその分野は広く、唱歌や歌謡曲、民謡、詩吟、尺八本曲、古曲、ジャズ、ポピュラー、クラッシック等自由に奏でられます。
尺八は日本古来の伝統楽器、三味線、お琴と並ぶ代表的楽器です。
邦楽は日本人の心の故郷です。
日本人には日本の楽器が一番合います。年齢を重ねるにつれ、その味わいは深くなります。これは西洋楽器には見られない「醍醐味」といえるでしょう。
貴方もこの尺八に挑戦してみて下さい。順序正しく、教則本、カセットテープ等に基づき、練習してみて下さい。驚くほど上達されること間違いありません。
Vol.2 木の尺八
竹でなければ尺八でないと考えておられる方はまだまだ多く、特にご年輩層には竹でなければ一歩も譲らない、と言われる人もあります。では、竹でさえあれば誰が作っても良く鳴る尺八が出来るでしょうか。
これは各製管師の手腕によるもので有ることは証明できます。天然素材の作り出した竹の造形美には、人の手では作り出すことの出来ない味わい深い風格があり、昔から尺八は自然の竹を用い発展してきた来た永い歴史が有ります。
しかし、尺八を楽器として考えてみた時いかがでしょうか。
良い尺八は永い時間をかけて良く鳴るように調律し内径を整えて初めて良い楽器となるのです。取りも直さず尺八は内径が整っていれば材用は何であっても良いのです。
良く皆様方に聞かれることがあります。木の尺八と竹の尺八とどちらがよろしいですか?鳴りの具合はどうですか?お値段は?そのように聞かれた時、私は即座にお答えします。「もちろん木の方がハルカニ優れていますよ・・・。」皆さんの中にはほとんどの人は信じられないと言われると思います。竹の方が「ずーっと」良くなるのではないかと!
皆さん考えてみてください。竹の尺八に1〜2万円の品があるでしょうか。皆さんは木の尺八の1〜2万円の品と竹管の数拾万円の品と比較していませんか。これは正しい比較の仕方とは言えません。比較するなら同価格の品と比べてください。遙かに木の尺八の方が優れている事がお解り戴けると思います。
西洋楽器のフルートは本来木管楽器ですが、今は殆ど金管楽器に変わっています。竹の尺八は自然に割れる恐れがありますが、その点、木の尺八は気軽に取り扱えます。
銘木の木目の美しさや。堅さ、柔らかさ、重さ、軽さ、何万種の木材の特質を生かし、音色も自由に選ぶことが出来ます。又、厳選した木の尺八に漆蒔絵を施した美しい芸術品は床の間や飾り棚に深い味わいをもたらします。
「蝴蝶宝」尺八はこれからも益々研究を重ね、より安価で良い尺八を生み出していく努力を続けていきます。皆様方のご支援とお引き立てを心よりお願い申し上げます。
竹管と木管尺八の比較
鳴り | 竹 | 高価なもには素晴らしい竹があるが安価な品にはどうかと思うものが多い。 |
木 | 1,8尺管で三万円以上のものは、自信をもってお勧め出来ます。 | |
音律 | 竹 | 天然、自然の竹を使っているので、音律を定める事が難しく、 不安定な場合が多い。 |
木 | 設計された形状により音孔が安定している。 | |
音色 | 竹 | 天然のままの下地の無い竹は柔らかい音、下地のある竹は重く、 プラスチックに似た音色で響きが良い。 |
木 | 堅い木は堅い音色、柔らかい木は柔らかい音色がします。 | |
価格 | 竹 | 一般的に高価格で安価な品でも、五万円以上の限度が無い。 |
木 | 竹の尺八と同じ程度の鳴り具合で1/2〜1/3の価格と安価。 | |
外観 | 竹 | 天然、自然のまま利用しており外観は一定せず、高価なものには素晴らしい 品も有るが、安価な品には形のわるいものが多い。 |
木 | 設計された形状で、自由に整形出来、天然の木目が美しい。 | |
重量 | 竹 | 本来竹は軽量であるが、自然のままだと内径が大きいので漆(うるし)と トノコを練り合わせ内径を小さくして調律しているので内径の大きい竹ほど 重くなる。 |
木 | 何万種の木材より作り出され、軽い木〜重い木自由である。 | |
堅牢度 | 竹 | 自然に割れる恐れが有り、取り扱いには大変注意が必要です。 |
木 | 割れる恐れは全く無く、日向(ひなた)に置いてもストーブの前に置いても 安心出来、気楽に持ち運びが出来ます。 |
何卒宜しく、カタログ、価格表等ご請求下さい、そしてお試し下さい。
Vol.3 現代のしの笛
昔から笛はしの竹で作られているものと定まっていました。天然自然に穴の空いている竹を使うことにより、音孔(指穴)を開ければより簡単に笛が出来るのです。
竹管と木管しの笛の比較
竹 | 特徴 | (1) 裏山から竹材を採取して乾燥、音孔を開け塗装することにより、 簡単に笛を作ることが出来ます。 (2) 中には合理的に叶った内径を持ち素晴らしい鳴りで、いわゆる百本に一本、 一千本に一本の銘管と言われるものも稀にはありますが大変高価なものに なります。 |
欠点 | (1) 天然自然の竹材を使用しているので、外形、内径共一定せず正しい音律で ないため他の楽器との合奏は不向きです。 (2) 竹は乾、湿度に敏感で簡単に自然に割れる恐れがあり、余程の注意が 必要です。 |
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木 | 特徴 | (1) 工夫された設計にもとずき外形、内径とも一定した同律の笛を作ることが 出来、他の楽器との合奏に大変適しています。 (2) 良く乾燥した木材を使用しておりますので、自然に割れる心配は皆無です。 炎天下に使用したり置き忘れても大丈夫です。細い木材に穴を開け管体を 作ることは、永年研究努力を重ねて来た当社だけに出来る技術です。 (3) 昔から西洋には竹の楽器は有りません。フリュ−ウトもクラリネットも今は 金属だったりプラスチックでありますが、もともとは木管楽器です。 東洋の未開国にはわずか民族楽器として音律の不安定な竹材を使った 楽器があります。 |
欠点 | (1) 細い木材に穴を通 したり研磨塗装をし、素材作りに人件費が掛かり竹管 よりやや高くつきますが、割れる心配も無く音律が正しく堅牢で木管の ほうが結局おとくです。 |
Vol.4 21世紀の「ゆとり」の教育
Vol.5 尺八アダプター
日本の伝統楽器尺八に魅力を感じている方は沢山おられます。
尺八は他の吹奏楽器に比べ特別むつかしい楽器ではありません。初心者のなかにはすぐに音を出せない人もあって、そのためにやめた方も多くありました。この唄口アダプターはそのような人のために工夫、考案されたものです。
ワンタッチでほとんどの尺八の唄口にセットできます!
尺八アダプターの特徴
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※この尺八アダプターは、正しい尺八の音が出るまでの掛け橋となるもので、本来の尺八のメリ、カリ等 幽玄な音を出すことはできません。低音(筒音)はやさしく、弱く吹いて下さい。 (注) この尺八アダプターは初代社長がリコーダーをヒントに考案、設計した商品です。 類似品が販売されているようですのでご注意ください。 |
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